聞き書き「テニス自分史」vol.4岸野一樹テニスコーチ(岐阜)

聞き書き「テニス自分史」vol.4

親友YouTuberろむたびとのテニス人生

            テニスコーチ岸野一樹                       

                           まえがき


 1999生まれ、現在26歳で、岐阜県選手権 シングルス ベスト8 ダブルス準優勝などの戦績の僕ですが、YouTuberろむたび(佐藤大夢)が代表をつとめる、岐阜県美濃加茂市を拠点に活動するクラブチーム【ユーイング】でジュニアのコーチをしています。


 僕の現在のインスタグラムのフォロワー数は約660人ほどで、インスタを通してプライベートレッスンも受け付けていて、定休日はなく「毎日庭球日」としてプライベートレッスンもしています。


 地域をテニスで盛り上げることに貢献したいと思っているので、【ユーイング】の代表である、YouTuberろむたびが2023年に春日井市で開催された西岡良仁プロのイベントの実況中継を担当したことで、春日井市の地域活性化のために市制イベント(市民団体企画事業)で、現役日本ランキング1位の西岡良仁プロを呼んだテニスのイベントが開催されたことを知ったときは驚きました。


 同時期に開催された、春日井市制80周年記念テニス大会は後になって知りましたが、西岡プロのイベントとその大会の両方を企画した心美さんのことを、YouTuberろむたび から「活動的でカリスマ性のある方」と聞いていました。


 今回、聞き書き「テニス自分史」をその心美さんが「聞き書き」をされるということで、心美さんが聞き書きをされた「テニス自分史」を読んで、ぜひ僕も自分の「テニス自分史」を書いてもらいたいと思い、インスタから応募しました。

 

 2024年に、令和6年度の可児市テニス大会のシングルスでYouTuberろむたび に勝って優勝したことで、今がタイミング的に自分のテニス人生を振り返る良い機会になると思ったし、テニスを教えているジュニアたちに、コーチをしている僕の「テニス自分史」を読んもらい、夢や目標を持つことができたり、今後のテニス人生の参考になってもらえたら嬉しいです。


           2025年6月吉日  

           テニスコーチ 岸野一樹

                             

                                        取材・文 心美

[YouTuberろむたびに勝ったあの日のこと]


2024年5月19日(日)令和6年度可児市テニス大会

シングルス 優勝 岸野一樹(ユーイング)

      準優勝 佐藤大夢(ユーイング)


 僕がジュニアのコーチをつとめる、ユーイングのジュニアたちが応援に来てくれて楽しみにしてくれていたこの日、僕とYouTuberろむたび(ユーイング代表の佐藤大夢 以後 YouTuberろむたび)の対決が実現した日で、決勝の様子はユーイングのYouTubeチャンネルでも公開されました。

 結果は、過去最高のパフォーマンスを発揮出来たと思う、僕の完全勝利で


「思わぬ公開処刑にあい、本当に悔しい思いをした」


とYouTuberろむたび からコメントがもらえたほど『自分の人生で最高に興奮した日!』と今となっても、とても感慨深い日となっています。


 ユーイングのコーチ同士としてライバル関係の2人ですが、真面目?お堅い?と思われる元公務員の僕にとっては、YouTuberもしている、ろむたびの活躍は少なからず刺激を受ける存在でした。テニスをしながらYouTuberとして世界を渡り、現在も1年間、オーストラリアにテニス留学中で人との繋がりや行動力もマネできませんし、YouTuberろむたびから聞く話は、現在、日本でろむたびの帰りを待つ僕にとって、大きな影響力を感じずにはいられません。


 まえがきにもある、西岡プロのイベントの実況中継にYouTuberろむたびが決まったという話も、心美さんのイベントのドキュメントのYouTubeを見て知りましたが、YouTuberのだっちさんから西岡プロのイベントの話を聞いたYouTuberろむたび が、そこから主催者の心美さんの存在を聞き出し、心美さんに「会ってみたい」と希望したことがきっかけで、その後、たまたま西岡プロのイベントのレッスン生のキャンセルがでたことで、YouTuberろむたびがレッスン生に決まり、ゲーム対決や実況中継の担当までトントン拍子に決まったりして、YouTuberろむたびの行動力の結果だなと思っていました。


 僕はYouTuberろむたびみたいに露出も多くないので、僕のことを知らない人も多く、知らない人の「テニス自分史」に興味がある人は多くないかもしれませんが、コーチをしている僕の「テニス自分史」が、ジュニアたちに何か考えるきっかけになってもらえたらと思い、少しだけ生い立ちのお話もさせてください。


[テニスを始めたきっかけ]

  

 テニスを始めたのは、3歳の時でテニス歴は23年になります。幼少期は体が弱く3日に1回は高熱を出していました。医師から体力作りのためスイミングをすすめられるも水質が合わず体調を崩してしまう程でした。そんな時に出会ったのが、人との接触や激しい運動が少ないテニスでした。個人競技なので子どもの活躍をずっとみていられることも両親がテニスを選んだ理由の一つみたいですね。

 小さい頃はとにかく他人に負けたくないという一心でプレーしていました。人一倍忍耐力がなく、負けて終わりたくない、逃げたくないという気持ちが強かったです。


[テニスをやめようと思った学生時代]


 実は学生時代にテニスをやめようと思ったことがありますし、大学での友人関係の悩みからイップス(これまで当たり前にできていたプレーが突然できなくなること)になったこともあります。コートに立つと動機が激しくなり、手の震え、感覚の喪失などにも襲われ、ラケットを握っても手が震えて落としてしまうこともありました。これまで積み重ねたことが、すべて無駄になってしまったような感覚になり、虚無感にも襲われました。それでも、初心を思い出して、ミスをしても楽しく、今の自分のベストを出そうと前向きに考えることで少しずつイップスは治っていきました。


  そういう状況から立ち直った僕から、同じような状況に陥った人たちへアドバイスができるとすれば、虚無感に襲われたときや、孤独を感じたり落ち込んだ時、そこを乗り越えることも素敵だと思いますが、無理に頑張ろうとせず、ネガティブの原因を考え、いかにそれを回避するかが大事だと思います。


 自己肯定感を上げるためには、相当なナルシストになる以外、人から認めてもらうことが一番効果的だと思うので、ネガティブな時ほど、人のために動くことが大切だと僕は思います。


 実力でチームに貢献できないことを悩んでいたときも、先輩や仲間から励ましてもらったことで立ち直ることができました。そのことは、今でも忘れられません。


[YouTuberろむたびとの出会い&テニスコーチになるきっかけ]


 ろむたびとは6年ほど前、紹介されて参加したサークルで出会い、初対面で意気投合しました。ろむたびの家で鴨や鳥骨鶏、アヒルを飼っていると聞き、家にお邪魔して自分の実家とは違う生活スタイルに興味を持ちました。その後は、YouTube撮影で滝行へ行ったりして仲が深まって行きました。


 3年前の9月頃、市役所の激務で心身ともにヘトヘトになっていた時も、「シェアハウスを一緒にしないか」と声をかけてくれて、8ケ月ほどシェアハウスをしました。そのおかげで、生活に活気が戻り3年間の公務員をやり切ることができました。


 大学を卒業後、市役所職員を3年間勤めましたが、自分を育ててくれたテニスに何か恩返しがしたいのと、その思いを継いでくれるジュニアを育成したくてテニスコーチになりました。


 実は現在ユーイングでテニスコーチを一緒にやろうと声をかけてくれたのもYouTuberろむたびなんです。自分が本当に苦しい時に声をかけてもらった恩があり、自分もそんな人になりたいという思いもあり、とても尊敬していますし、50人近くの子供たちをまとめ上げるリーダーシップ性やマネジメント能力も見習いたいと思っています。


 現在は「親友」であり、良い「ライバル」関係であり、「恩人」でもありますが、これからもいろいろなことを乗り越えて、「戦友」といえる関係になりたいと思っています。

 現在はテニスの上達はもちろん、レッスン生の子ども同士の仲の良さや年間を通してのイベントなどが充実した環境で、楽しく一生懸命にプレーできる「居場所」を作っている【ユーイング】でジュニアのテニスコーチをしていますが、将来の夢はテニススクールを開業することです。様々なスポーツができる総合スポーツスクールを目指したいし、地元である可児市のテニスをもっと盛り上げたいと思っています。

 

 2023年11月に結婚した妻はテニス初心者ですが、一緒にミックスダブルスに出たいとスクールに通ってくれています。趣味ではライブで100人の観客を前に歌を歌ったりもしている僕ですが、今後は選手として岐阜県のトップクラスのランキング上位に入りたいですね。テニスにのめり込み生涯現役でコートに立っていたいと思っています。


          あとがき


  テニスと出会う前まではとにかくボーとして自分の意思を感じなかった子どもだったと聞いています。勝ち負け、損得に関らず、どんなことにもあまり関心を示さないような子どもだったようです。

 そんな僕がテニスを始めたことで、ここまで変わることができました。今でこそポジティブな僕ですが、テニスと出会わなければ、今の自分はなかったと自信を持っていえます。飽き性な僕ですが、テニスだけは、幼い頃から続けることができました。

 

テニスをやっていたから、YouTuberろむたびみたいな最高のライバルにも出会えました。


 テニスをやっていなかったら最高の仲間たちと出会えなかったし

テニスは人生を豊かにするためのツールだよ!


 と、YouTuberろむたびも言っていたけど、僕も本当にそう思う。僕は、まだ20代半ばで「自分史」といっても、人生半分も生きていないのでたくさんのエピソードはないけれど、今後もジュニアの育成と地域活性化を目指し、活動していきたいと思います。

 

 YouTuberろむたびは愛知県の試合に出るようになって、繋がりがさらに増えたように、僕も今後は愛知県を視野に入れて活動を広げていけたらいいなと思ってます。愛知で活躍するみなさんともお会いできたらいいなと思っているので、今後も活動範囲を広げて、一生テニスを続けていきたいと思っています。


         聞き書き「テニス自分史」vol.4

       親友YouTuberろむたびとのテニス人生

        テニスコーチ 岸野一樹 (岐阜)

     

                                  聞き書き  心美





 

春日井社会人硬式テニスサークル🌙月の砂漠

春日井市の朝宮公園のテニスコートをメインに活動しています 大会、テニスイベントを企画・主催しています 2023年11月 現役日本ランキング1位の西岡良仁プロの自分史トークイベント&ゲーム対決・レッスン会のイベントを企画・主催しました 2025年 聞き書き「テニス自分史」 [Vlog]テニスYouTube スタート!

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